ある住宅で、こんなことがあった。夫婦の寝室にシングルベッドを2台置くことになっていた。ベッドを置く位置もだいたい決めてあったから、ヘッドボードの上に電灯のスイッチやコンセント、読書灯などを取りつけた。ところが、実際にその場所にベッドを2台置いてみると、内開きのドアが全開しない。片方のベッドの脚にぶつかってしまい、45度くらいの角度までしか開くことができないというのだ。ハウスメーカーの担当者は、ごく簡単に「それじゃ、外開きにしましょう」と言う。
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しかし、寝室の奥には子ども部屋があり、寝室のドアを開け放すと子どもたちの出入りの邪魔になる。結局、ドアの位置を移動する、大幅な変更工事となった。かなり早い段階で現場を訪れた奥さんが気づき、自分で測ってみて気づいたことである。もっと工事が進んでいたら、ドアを移動することなどできなかっただろう。廊下や階段は、家族が毎日、何度も行き来する場所である。ドア1枚でも、通るたびに邪魔になるようではイライラが募る。できれば何の障害物もなく、余裕をもって歩けるほうがよい。