現実には、一社ごとにさまざまの仕上げ、素材の製品を出しているわりには、寸法のヴァラエティは少なく、特定の住宅に対して理想的な配置ができない場合も少なくない。そうなると、既製のシステム・キッチンに頼らず、新しく図面を起こして厨房専門の職人につくらせることになる。樹脂製のカウンター、シンク、フックトベフなどは既製のパーツが使えるから、技術的には何の問題もない。問題があるとすれば費用の面だが、現状では、プレーンなものなら既製のシステム・キッチンとそう変わらぬ費用でつくることが可能なのだ。
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イージーオーダー的なシステム・キッチンに対して、オーダーメードに近い厨房がまだ価格的に対抗でき、それにメリットが残っているのは、システム・キッチンという商品がまだ量産品としては未成熟で、量産効果を発揮するまでに至っていないからだろう。しかし、これは、メーカー側がブームの中でのファッション的効果を競う多品種の品ぞろえを脱却し、飽きのこないタイプのものにしぼりこんで、サイズ面でのヴァラエティを確保しつつ、量産によるコスト・ダウンをはかれば解消されていくにちがいない。そしてそれが、将来のシステム・キッチンのあるべき姿ではないだろうか?