不動産会社がマンションや建売住宅を販売しようとするとき、必ず行うのが広告活動。「今度、こんな家を売りますので、お見逃しなく」というわけだ。この広告活動は、不動産の表示に関する公正競争(公正取引委員会告示)によって厳しく規制され、監視もされている。というのも、戦後の混乱期に、悪徳業者によってウソ八百を並べた広告が横行し、被害が続出したから。東京駅から10分といいながら、客を車に乗せ、三浦半島まで連れて行ったり、家を建てられない原野を造成地と偽り、契約を無理強いしたり……。
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そんな悪徳商法を封じ込めるため、家を売るための販売活動には、いろいろな規制が設けられているのである。日本の住宅は、建てる前に売る、または建てながら売る、いわゆる青田売りが慣例化している。客としては絵に描いた。モチならぬ。家を購入するのだから、本当に家を建てるという保証がなくてはどうにも不安だ。ところが、新聞に挟み込まれてくる不動産広告には、いまだに規制を無視するものがあるのも事実だ。