住宅相談をしていると、社宅にいたときは、いつも家族の団欒があったが、新しい家にいったら、子どもが部屋から出てこなくなり、家族の団欒が極めて少なくなった、という話や、食事をするとき以外は自室にこもりがちで、一体何をしているのか不安だという嘆き、また、1日に1度も顔を見ない日があって、家族が以前よりバラバラになった気がするといった相談など、概して子ども部屋を与えたことによって、親子の絆が強まったというよりも、子どもの姿が見えにくくなり、親子のコミュニケーションがどんどん少なくなっているという話をよく聞きます。子ども部屋を管理不能に陥らせないために、子ども部屋を与える時期がきたら、精神的自立の状況を見極めながら、部屋を使う際のルールを決めるといった心構えが大切です。そもそも、子どものために、親の財産の一部であるスペースを与えるのですから、子どもが初めて自分の占有空間を持つときには、親の考え方や子育ての方針、つまり親の意志を明確に示すべきだと思います。
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